2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フォト
無料ブログはココログ

にほんブログ村 ランキング

  • PVアクセスランキング にほんブログ村

カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2019年9月16日 (月)

「上級国民/下級国民」(橘玲著)を読んで

こんにちは。

 

連休は読書が捗りました。その中の一冊、橘玲氏の新刊、”上級国民/下級国民”から救われた(?)一節があったので紹介します。

 

 

我が娘と息子は、ともにYoutubeの子供向けチャンネル、HIMAWAEIちゃんねるやBabybusが大好き。放っておくとエンドレスに見ています。

私も小さい頃は延々とアニメを見ていたり本を読んだりしていたので理解できなくも無いのですが、でもやはりこれで良いのか、気になるところ。

 

本書ののエピローグ、「知識社会の終わり」にて、AIの指数関数的な発達で人間が技術の発達を理解できなくなった時(「技術」と「魔術」の区別がつかなくなった時)知能は意味を失って、誰もが教育熱心になる理由である「知識社会」は終わる、とした上で、

「子供たちのあいだでは、勉強して有名大学を目指すよりユーチューバーの方がずっと人気があるそうです。これは「教育の危機」といわれますが、私たちの社会がBの地点(注:「技術」と「魔法」の区別がつかなくなった時)に向けて『進化』しているのだとすれば、正しい選択をしていることになります。多数のひとたちにとって『教育』はなんの意味もなくなるのですから」(234ページ)

 

と述べられています。

 

これを貴重なアドバイスと取るか、真に受けるべきでは無い考え方ととるか、悩ましいところです。

 

これ以外にも、正規労働者/非正規労働者の身分問題、令和における社会保障、はたまた世界中、特に米国におけるポピュリズム対立の背景など、新書版ながら読みどころが沢山。おすすめです。

 

それでは。

2019年5月 9日 (木)

GW中の読書 AI三昧

おはようございます。

 

スーパーGW、子どもと遊ぶのがメインとなりましたが、もう一つ時間を割いたのが読書。

新たにテック系の仕事が加わることになり、管理部門のユーザー側としてAI等をどのように導入していくか、考える立場になります。

 

まず、「実践フェーズに突入 最強のAI活用術」(野村直之氏、日経BP社)。Kindle Unlimitedに入っていたのがチョイスの理由ですが、著者の野村氏はメタデータ社創業社長として様々な組織におけるAIの実装、産業への応用に関わっており、タイトル通り「実践」のヒントが詰まっています。

同じ野村氏の著書、「人工知能が変える仕事の未来」(日本経済新聞出版社)。時系列的には、「最強のAI活用術」の前に出版されています。ディープラーニングとは?など、より包括的に書かれた本です。

また、今後は社内外の技術者とコミュニケーションを取ることになるため、技術者側の発想や言葉遣いを知りたいと思い、「エンジニアなら知っておきたい AIのキホン」(梅田弘之氏、インプレス)を通読。ところどころ若手女性社員(と言う設定)との対談、コラムが挟まれており、「少し興味がある」程度の門外漢にも分かりやすい内容。

 

他にも数冊読みましたが、上記3冊は読む価値があるのではないかと思いました。

 

今後、ユーザー側の立場で、グローバルなAI、xxTechを巡る議論や規制について、勉強した内容を発信していきたいと思います。

 

 

 

 

2019年4月 2日 (火)

「子育て経営学」(日経BP社)を読んで〜取材お待ちしてます(笑)

おはようございます。

 

日経ビジネス電子版で、「僕らの子育て」というコラムが連載されています。日中の仕事は比較的時間に融通が利く(一言でいうと、ヒマ)ので、ネットサーフィンのネタの一つとしてしばしば目を通していますが、先日、同連載をもとにした本を書店で発見。1,500円と安くはありませんが、早速購入しました。

 

著者はノンフィクションライター、宮本恵理子氏(前書きによれば、私より少し年下ですね)。40代以下の経営者、大学教員等プロフェッショナルの子育てに関するインタビューをまとめたものです。

意外なのは、子供を公立校に進ませる親が案外多いこと。経営者というと「お金持ち」=>お受験、というイメージがあったので、意外でした。組織に守られたサラリーマンと比べ良くも悪くも多様な人種と接し来ている方々であり、子供にもある種の”免疫”を付けさせようとの意図を感じさせます(このような表現はされていませんが)。

 

また、スマホの使用など、「ルールを決める(1日◯分、あるいは課題が出来たら、といった具合)」方もいれば、「自由に、好きなだけ」という方もいて、各人それぞれ多様な考え方をしています。通り一遍の正解は無いのだ、と安心させられますね。

 

共通するのは、子供(子育て)に対するエネルギー。皆、それぞれのスタイルで、凄まじいエネルギーを注いでいるように感じさせられます。さすがは経営者。

 

さて、私も40代の父親ですが、私の住む中央区、あるいは働いている千代田区といった都心限定かもしれませんが、職住近接の利を活かして積極的に子育てに関わるサラリーマンパパも増えてきているように思えます。経営者と比べると個性に欠け、地味になるかもしれませんが、人口的には絶対多数であろうサラリーマンパパ達の変化も取材して記事にしてほしいですね。私も時短パパとして、取材をお待ちしております(笑)。

2019年3月23日 (土)

生活防衛資金を考える

こんにちは。

3月は一年で最も収入が多い月。何故かというと、年に1回のボーナスと、前年分確定申告の還付金が入金されるからです。
本ブログのネタの一つ、教育費積み立て含め、使途を考えたりしつつ、年間の投資計画の見直しをしています。

さて、皆さんも「生活防衛資金」という言葉を聞いたことがあると思います。リスク資産での運用を検討する際、生活費の◯ヶ月・◯年分は取り分けておく、とする考え方です。かつて木村剛氏(懐かしいお名前ですね)が生活費の2年分を生活防衛資金としてまず貯めるべき、という考え方を広め、有名になった概念です。

私の場合、教育費は聖域として確保する目標があり、教育費以外で生活防衛資金を取り分けておく必要があります。そこで、ボーナス・還付金の使途を考えるにあたり、①どの程度の期間の生活費を確保しておくべきか、②どのような金融商品を用いるべきか、考えてみました。
手元にあった「全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(山崎元氏、水瀬ケンイチ氏共著)を参考にします。

第1章「さっそく、始めてみよう!インデックス投資の正しい手順ガイド」で、お二人それぞれの考え方が示されています。それによれば、まず①の期間について、山崎氏:3ヶ月分、水瀬氏:2年分、と、大きく異なっているように見えます。

しかし、良く続きを読んでみると、②商品選定で印象が変わってきます。山崎氏は「概ね3ヶ月分くらいのお金が普通預金にあっていつでも使える状態にあれば、まずは十分でしょう。2年分も普通預金に置くのは無駄に思えます」としているのに対し、水瀬氏は「生活防衛資金に充てる金融商品の一部は、銀行の預貯金にしておくことをおすすめします」としています。水瀬氏の言う「一部」がどの程度の割合か、は言及がありませんが、少なくとも過半=半分以上では無いはず。
【簡単な要約】
山崎氏  ①(期間)3ヶ月分、②(商品)預金
水瀬氏  ①(期間)2年分、②(商品)限定無し、ただし一部はリアル店舗を持つ銀行の普通預金にすべし

とりあえず、決定が簡単なのは②商品かな、と思われます。お二人共通するのは、普通預金で持つ必要があること。物事をシンプルにするために、生活防衛資金=全額普通預金、と決定します。

次は、①期間を検討します。扶養すべき人がいるか、(共稼ぎの場合)配偶者の稼ぐ能力、自身の再就職の能力等、多くの問題を考える必要がありますが、私の場合、年老いた母親への仕送り(月5万円)とまだ幼い子供の生活費(扶養すべき人)、妻は早慶卒で正社員でそれなりの年収・勤務期間も長く妻の収入だけで生活可能(配偶者の稼ぐ能力)、未だに強い人材ニーズ(自身の再就職の能力)、といった形で整理できるかと思います。特に最後の点、再就職については、同業界・同職種・同じようなキャリアで昨年職を離れた方がいて9ヶ月程度で再就職している点が参考になります。2年分は必要なさそうですが、3ヶ月では不安。間をとって1年分が適当でしょうか。

以上より、①生活費の1年分を、②全額、普通預金で取り分けておくことに決定しました。妻と半分半分で負担するとして、私の負担すべきは半年分。妻は金融資産のほぼ全額が普通預金になっているので、問題無く達成しているはず。

アベノミクス相場さ中であれば普通預金に置いておくのは機会損失に思えるところですが、少々相場・景気が怪しくなってきているところで、より相場に惑わされずに心理的安定にも役立ちそうです。

それでは。

2019年3月14日 (木)

「決定版 サイバーセキュリティ」(株式会社Blue Planet-works)を読んで

おはようございます。

たまたま書店で手に取った本。IT専門家ではありませんが、今、仕事で最もホットになっている分野にひとつがサイバーセキュリティ(もうひとつはマネロン・テロ資金対策)。ということで目に入って来たものです。サイバーセキュリティ会社、Blue Planet-worksの方々が執筆しています。

(以下、ブクログに書いた感想)

日常的なサイバー攻撃、サイバー攻撃の歴史など一般的なサイバーセキュリティの平易な解説から始まるが、重点はスマートフォン、スマート家電等が普及するIoT時代のサイバーセキュリティ。

IoT時代を”Connected Workd"と定義し、従来のサイバーセキュリティとは異なった対策が必要、とする。次世代のセキュリティソフトの条件として、”Safety”、”Small"、”Simple"、と説く。

我が家でも各種スマート家電の導入を始めているが、何となく感じていたリスクが言語化されている。2時間程度で読める良書。
(感想終わり)


専門家の方には内容が薄く感じられると思いますが、非専門家として、社外の非専門家と話す(謎のシチュエーション)分には基礎知識として充分なものかと思いました。

2019年2月14日 (木)

"世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった" (角川新書)を読んで

おはようございます。

先週末、元外交官のお二人、佐藤優氏と宮家邦彦氏による共著、”世界史の大逆転 国際情勢のルールが変わった”(角川新書)を読みました。

”北朝鮮の核保有を認めたアメリカ、「感情」で動く国際情勢、「脱石油」とAI社会の衝撃まで、なぜ世の中の「常識」は時代後れになったのか?地政学や哲学などの学問的知見と圧倒的な情報量を武器に、二人の碩学が新しい世界の見取り図を描く。6つの視点から新しい世界の原理を読み解く!”といった内容。

面白いと思ったのは、最終章「民主主義はもう限界なのか」。米中ロ、中東における「独裁者」的傾向の強まり、ヨーロッパにおける「フェイク民主主義」から日本に移り、「日本にファシズムに走るか?」が議論されます。

宮家氏の言う「ダークサイド」、「失われた20年」において失われた「仕事とか、所得とか、安定的な生活」が他国のように独裁的支配やフェイク民主主義に向かわない要因として、安倍首相のキャラクター、属性が取り上げられています。曰く、

宮家 安倍さんというのは、純粋に微妙なポジションにいる。まず東大卒ではないから、いわばいまの学歴社会においては”偏差値競争的弱者”。それから身体に持病を抱え、子供もいない。その意味では確かに毛並みは良いが、全てにおいて満たされた人ではない。だからいろいろな方面の人にとって「我々の味方だ」と感情移入しやすいのではないでしょうか。
(219ページ)

勤務先近くのレストランで、鳩山由紀夫元首相をお見かけすることがあります。元首相はこれとは正反対、名門の家柄に加え、東大卒という学歴、持病は無さそう、子供もいる、ということで、「全てにおいて満たされた人」。これが短期間での政権崩壊に至った真の理由かもしれませんね(笑

日本という組織においては、完璧な人よりも「愛嬌」のある人が生き残る、ということでしょうか。

佐藤氏は欧州(ロシア中心)と宗教が専門、対して宮家氏は米国・アジア・中東専門かつ中小企業経営経験あり、というバックグラウンドで、各国国民の心情分析もそれぞれの視点から織り込まれており、面白い本でした。

それでは。

2018年12月27日 (木)

"4週間で幸せになる方法” 第4週目

おはようございます。





”4週間で幸せになる方法”、いよいよ最終週。第4週目の内容は、以下の通りです。





22日目 物も行動もシンプルにする


23日目 できることとできないことを、しっかり線引きしよう


24日目 「過程が大切」はきれいごとではない


25日目 ダイエット(生活様式)を整える


26日目 瞑想は心のトレーニング


27日目 最後は優雅に締めくくろう


28日目 幸せになるのは「今」だ!






まず22日目。「モノ」と「活動」の断捨離。


”自分にとってかけがえのない活動”と”惰性で流されているだけの活動”。これを見極めた上で、自分にとって本当に重要な活動に集中する。一度これをやって見て、一旦切り捨てた活動が実は必要なものであれば、もう一度再開すれば良い、と(118−119ページ)。





数年前まで、1週間のうちに一度も飲みに行く日が無いと無性に寂しくなり、部下を誘ったり銀座のクラブに通ったりしていましたが、ふと”惰性で飲みに行かなければ、と思っていること自体がストレスなのでは・・・”と感じ、ママに”1ヶ月出張で行けない”とウソの宣言をして断酒してみました。すると、これが快適。まさに”心が求めていない行動”を続けていたのだなあ、と。





一度経験すれば、日常の中で躊躇なく行動の”断捨離”をすることが出来るようになります。





次に23日目、”自分ができること”と”自分にはどうにもならないこと”の線引きをし、前者に努力を集中し、後者はやり過ごすか退出する。例として、パワハラ系上司をもった場合、①上司または自分の異動がかなうように、人事や経営に働きかける、②退職する、といった具合。





私の場合、新卒で入った会社では”自分ができること”と”自分にはどうにもならない”(能力的に出来ない、あるいは職責上すべきでない)ことの区別がつかず、なんでも抱え込んでしまう傾向がありました。結果的にそれが遠因となって退職しているのですが、”自分ができること”と”自分にはどうにもならないこと”の区別をできる能力があれば、さっさと上司に問題をエスカレート(当時はこれが出来なかった)して問題を回避することが出来たことと思います。


仕事の上では実践しやすいアドバイス(退職する、のオプションは経済的な基盤が必要ですが)で、部下を持つ身となった現在は”自分が出来ること”と”自分にはどうにもならない”ことの区別と、上司へのエスカレーションは折にふれ伝えています。一方、家庭、特に子供がいる場合はある意味逃げ道が無いところがありますね。





26日目では瞑想について触れられています。細かい差異があるのかもしれませんが、ビジネス界では”マインドフルネス”(mindfulness)と言われ、研修等で取り入れられることが増えてきました(私の勤務先も)。





と言っても、日中、瞑想の時間をとるのはなかなかに難しい。私が実践しているのは、Apple Watchの活用。”呼吸”アプリがインストールされており、適当なタイミングで深呼吸の実施を促してくれます(もちろん、無視してもよい)。ミーティング等で人と会っている時は無理ですが、この機能を活用して瞑想の時間をとるようにしています。





4週間、実際には4週間プラスアルファかかりましたが、過去の経験から”うんうん、そうだよね””これはできているな”と思えるところが多く、結構「幸せ」なのかな、というのが感想です。とは言え、例えば23日目の事例(パワハラ上司への対処)にあるように、やはり一定の経済的基盤を整えておくことが「心」の「幸せ」に必要と思ったことも事実。





セミリタイアの目標はさておき、「心」の領域の「幸せ」は主に本書のアドバイスに従いつつ、並行して「物」=経済的基盤の構築も怠らないようにしたいですね。





それでは。





本書が気になった方はこちらからご覧ください!

2018年12月24日 (月)

"米中衝突 危機の日米同盟と朝鮮半島”を読んで

おはようございます。





手嶋龍一氏、佐藤優氏の新著、”米中衝突 危機の日米同盟と朝鮮半島”(中公新書ラクレ)を読みました。





朝鮮半島を巡る情勢を中心に、米中の衝突について、手嶋・佐藤両氏の対談で語られます。




面白いと思ったのは、第2章。”OSを共有する米朝トップが「歴史的合意」を演出した”というタイトル。OSとは何か、というと、①反知性主義と②宗教(キリスト教長老派)、の2つ。





まず、”反知性主義”について。反知性主義とは、”日本語から受ける印象は、「知性がない人たち」になるのですが、それは違うのです。その考え方をごく簡単に言えば、「知性と権威が結びつき、エリートが国の舵取りを担うことに激しく抗う」ということになるでしょうか”(手嶋氏、66ページ)。トランプ大統領の強さの源泉として紹介されています。その考え方が行動に現れた場合、”すべての決断は組織のトップである自分がする。そして、その決断の結果責任は自分が取る”(手嶋氏、67ページ)ということになり、対談で直接的に触れられてはいませんが、金正恩氏にも当てはまりそうです。





もう一つ、宗教について。佐藤氏は”日本ではあまり注目されないのだけれど、彼はキリスト教プロテスタントの「プレスビテリアン」(長老派)だというのが、とても重要”と主張します。長老派では、予定説といって、”神様は救われる人と滅びる人を生まれる前から決めていて、自分は「選ばれた人間」なのだ、と考えている”、”だから、どんな試練にも耐え抜くことができるし、耐え抜いて成功させる歴史的使命がある、という固い信念を持つ”ということで、トランプ大統領の言動を説き明かしています(以上、67ページ)。金正恩氏の祖父、金日成氏も熱心なクリスチャンで長老派で、金日成主義にも長老派の思想が貫かれており、それを継承する金正恩氏にも影響していることが2013年の論文集のタイトル、『最後の勝利を目指して』にあらわれている、と。





そんな「歴史的使命」感を「共通OS」として持つ2人。佐藤氏によれば、トランプ大統領からみて、安倍首相も同類=「光の子」。書かれていませんが、ドイツのメルケル首相は「闇の子」ということになるのでしょうか。











本書後半の柱の一つは、南北朝鮮の接近。冷戦期の韓国は、北朝鮮の存在により大陸との陸路アクセスを絶たれ「島国」となり日米と同じく”海洋国家”として発展、日米との共通の価値観を育んできたが、南北融和により、急速に大陸国家としての色を深めていく、との分析。





一昨日、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊機へのレーダー照射が明るみに出ましたが、最近の韓国との軋轢をこのような視点を持って分析すると面白いかもしれません。





それでは。

2018年12月19日 (水)

事前チェック 対 事後チェック

おはようございます。

面白いエッセイを読みました。元財務省・証券取引等監視委員会事務局長で第一生命経済研究所顧問の大森泰人さんが書いたもので、金融財政事情という業界誌に連載されている「金融と経済と人間と」。含蓄に富んでいて、金融財政事情で私が欠かさず読む唯一の連載です。

12月10日号の連載タイトルは、”規制の運用姿勢”。①金融商品取引法の第2種金融商品取引業者(2種業者)の登録数が1,200弱、それに対し資金決済法上の仮想通貨交換業者は16に留まる「印象的な差」がある、②規制の建付けとしては、2種業者=金商法=事後チェックの世界(やって(やらせて)みて、あとでもぐらたたき)、仮想通貨交換業者=資金決済法=事前チェックの世界(銀行規制と同じ=厳格な事前チェックの意、か)、と異なるのがその要因であろうが、③送金・決済手段として設計された仮想通貨は現実には投資の手段となっており、その点で2種業者の提供するファンドと異ならない、④であるが故に、登録業者数の差は「印象的」となる、と。

これを読んで想起したのが、金融庁が10月24日に公表した「仮想通貨交換業者の登録審査について」で明らかにされた「質問票」。その説明が奮っています。「事務ガイドラインにおける監督上の着眼点を補足・敷衍し、事業者との対話を円滑に実施するためのツール」。

資金決済法下でコントロールされる以上、厳格な事前チェックの実施が自然なこととなりますが(金融庁としては)、金融実務のバックグラウンドが無い人達との間で、コミュニケーションに大きな困難があったことが伝わってきます。説明を意訳すると、「お前ら、俺たちの言っていることが理解できないだろう。これに沿って全部説明しろ。」といった感じでしょうか。

「質問票」に続く「仮想通貨交換業者の登録審査における主な論点等」の「2.審査が長期化することになる要因について」で「外部専門家が作成したひな形を使うだけで自社での検討を行っていない」等と説明されていますが、今までの彼らの「常識」が通用せず困惑していることがより一層伝わってきます。

コインチェック事件等のイベントが金融庁の登録審査を硬化させた、と認識されていますが、そもそも資金決済法上の業者、という位置づけが適切なのか、面白い視点を提供してくれたエッセイでした。

2018年12月18日 (火)

”4週間で幸せになる方法” 第3週目

おはようございます。

週末から上の子の咳がひどくなり、昨日保育園を休ませました。妻は仕事を休めない日だったため、私が休んで1日一緒に。犬(マナちゃん)も入れて2人+1頭で昼寝をしていると、何とも言えない幸せを感じました。

「幸せ」ということで、内山直氏の著書”4週間で幸せになる方法”、3週目を実践していった感想を。


3週目の課題は、以下のように設定されています。
15日目 我慢して、選択肢を減らせば幸せになれる
16日目 人に期待をせずに過ごしてみる
17日目 自分をさらけ出そう。そして、人のプライドは傷つけない。
18日目 一々判定するのをやめて、リラックスした関係を築こう
19日目 「今」を生きる
20日目 幸せにつながるお金の使い方
21日目 能動的趣味に挑戦しよう

まず、15日目。”選択肢の多さが幸せを遠ざける”と、心理学者バリー・シュワルツの説が引用されています。曰く、”全く選択肢がないようりはあったほうがいいが、多ければ多いほどいいわけではない。どれぐらいが適切なのかはわからないが、現代の先進諸国において、選択肢の多さが私たちに快適さをもたらすという段階は、とっくに通り越してしまった”(86ページ)。

かつては、ネットで最安値を探したり、ポイント還元率の高いクレジットカード(年会費も高い)を使って”情強”を気取って、「もっと良い(安い)ものがあるはず・・・」と検索がやめられず疲れきってしまったり、「ポイントで還元されるから、買っちゃえ!」と必ずしも必要でない物を買ってしまったりしていました。が、内山氏の前著「幸せの確率」159ページ以下で上記の考え方に触れ、投資用の口座をあえて選択肢の少ないところに纏めてみたり、服(まだ在職中なので、シーズン毎に多少はビジネス用のジャケット、パンツ、シャツ程度は買う)のブランドを固定してみたり、トライしてみました。”選択”という作業により、脳のリソースを使う必要が無くなったことも理由でしょうが、やってみると「これは良い!」と感じました。

次に17日目、前半の「自分をさらけ出そう」。ブログを始めた理由は、成毛眞氏の”インプットした情報を「お金」に変える 黄金のアウトプット術”で「中年は情報インプット過剰!とにかく恐れずに発信を!」という考え方に触発されてのことですが、(ひっそりと)自分の考えを表現する=さらけ出すことで、行き詰まった感覚が無くなってきたように思えます。”「お金」に変”わるのは遠い先に思えますが(笑)。

まだまだかな、と思ったのは19日目、「今を生きる」。”今、現在にきちんと集中しさえすれば、その時々が充実してきて、退屈といったネガティブな感情に悩まされることも、ずっと少なくなる”(102ページ)。最近、仕事のミーティングで良くあることですが、若手(といっても20代はいない職場ですが)から何か相談されても、自分にとっては経験のアレンジや組み合わせで回答が見えるようなものばかり。30秒ぐらい聞いていると結末が見えてくるので、集中力が続かないことが増えてきました。相談者にとってみれば重要な話のはずなので、私も真剣に取り組まないといけないな、と自戒。私がラインから身を引く、あるいは権限委譲を更に進めるのも解決策の一つかもしれませんが。

最後の4週目。引き続き実践していきます。

より以前の記事一覧